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副会長のごあいさつ

大口 俊徳
副会長
大口 俊徳
南 治成
副会長
南 治成

「今こそ鍼灸師の出番、関係団体との連携・協調」

 日本は今後10年間高齢者が増え続け、2025年には後期高齢者数はピークを迎えます。そして、高齢者は医療機関や介護施設等で収容できる数を遥かに上回り、在宅療養を余儀なくされることになっていきますから、国は都道府県を中心に市区町村で地域包括ケアシステムの構築を急いでいます。鍼灸術は古来より地域に根付いている治療で、病気になる前の症状を治療する「未病治」という予防医学の概念を重要視して、地域医療の一端を担っており、災害医療での連携についても期待されています。

 介護保険でも介護予防の名の下に色々な施策が講じられておりますが、鍼灸そのものが介護予防と言え、鍼灸師は患者に養生を指導することにも優れています。これは正に、高齢者にとって高額な医療や薬に頼らない、本来人間が持っている生きる力(自然治癒力)を引き出し、病気に掛かりにくい健康な体づくりに貢献できる日本の伝統医療であると確信しています。今後、全国的に多職種協働で進められている地域包括ケアシステムの一員として、多くの鍼灸師が活動できることを期待しております。

 また、関東では関西ほど馴染みがない「小児はり」ですが、この技術が近年、認知症予防に効果があることが学界等で発表されており、少子高齢社会に貢献できると考えます。今後も関係団体との連携・協調による普及活動を行っていまいります。

 教育制度の変革が進みつつあり、関係各機関とさまざまな協議を行いながら具体的な提案してまいります。日本鍼灸師会が行う学術講習会は第64期を迎え、本会を構成する全国の各鍼灸師会へ呼びかけて開催地を募っており、一般公開講習会としての環境とその開催地域は徐々に拡大して通算770回を超え、また、卒後フォローアップ研修会の実施など、生涯に渡って学ぶ環境を整えています。さらに全国大会は今年度で第11回を迎えることとなりますが、研修履修する機会の充実によって研修意識を高め、優秀な鍼灸師を育成する事業として進めてまいります。