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けんこう定期便No.23 活力の正体は自律神経!?

講師:南 和友先生(プロフィール

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循環器系医療の第一人者である南和友先生は、日本人外科医として世界で最も多くの心臓手術、心臓移植を手がけてこられました。その経験から先生は、「自律神経を鍛えて活力を蘇らせる」ことに着目されています。脳、肝臓、腎臓といった臓器へは心臓から血液が供給されますが、その血液が血管を流れる=血流も、自律神経の働きによって大きくコントロールされていると言います。今日の公開講座では、「活力の正体は自律神経!?」と題しまして、この血流を支えている自律神経を、簡単にしかも無理なく鍛え整えながら、「病気にならないため」の健康習慣を身につける方法について、わかりやすく教えていただきました。先生のお話をヒントに活力あふれる体づくりを実践してみませんか。

あなたの生活習慣、ホントに大丈夫ですか?

南 和友先生以前、「血流をコントロールして弱った体を蘇らせる」という話を本にしたことがあります。その中で「病気が潜んでいるかもしれませんよ」と、次のような症状を書き出してみたのですが……こちらにいらっしゃる皆さんは、どうでしょうか?

□手足が冷たい
□暑くないのに汗が出る
□食欲がない
□感情が不安定
□夜なかなか寝られない
□やる気が起こらない
□暴飲暴食をしがち
□感情を示さない・感動しない

うなずかれる方もたくさんいらっしゃいますね。8つのうち2つ以上当てはまる人は、活力が落ちていると思ってください(笑)。それがひいては自律神経失調につながるわけです。もちろん病気には先天性のものもありますが、糖尿病や高血圧症、心筋梗塞、がん、脳梗塞、腰痛といった後天性の病気は、ほとんどの場合、危険な生活習慣が引き起こしていると言っても過言ではありません。生活習慣病、つまり生活がきちっと調整されていないために引き起こされるような病気、これが後天性の病気の大半を占めると考えられるのです。先の8つの症状は、生活習慣病を引き起こすリスクのひとつひとつだと考えていいかもしれません。

病院に行く前に!生活習慣を自己チェックしよう

「体の調子が悪い」と言ってすぐに病院へ駆け込む―― これ、違います。まずはご自分の食生活、睡眠時間、運動量などのチェックから始めるべきです。ですが、みなさん、病気になったり体調が悪くなったりすると、「残念ながら」すぐに病院へ行ってしまいますよね? なぜ「残念ながら」なのか。病院というところは、患者さんに対して検査しなくちゃいけない、検査したら手ぶらで帰すわけにいかない、何か薬を出さなくちゃいけないという流れができあがっているところなんです。患者さんの訴えとか、悩みとか、体の不都合を把握できないままに終わってしまう。薬だけ出していればそれでいいみたいなことが正直多いです。患者さんにも、「病院に行かないと心配だ」「薬をもらってないと不安だ」とおっしゃる方が多いのですが………この流れは、やはり良くないことだと思うんです。

「すぐに病院!ではなく、自分の生活習慣をチェックすることから始めましょう」と南先生。では、生活習慣を見直して、病気にならない健康習慣を身につけるためにはどういう生活をすればよいのでしょうか? 5つのポイントと、その実現方法について解説していただきました。

健康習慣のための5つのポイント
①免疫力を高める
②血管を硬くさせない
③骨や筋肉を強くする
④頭をボケさせない
⑤自律神経を整える

心臓に負担をかけない体づくり〜免疫力を高める〜

免疫力を高めれば風邪も引かない、簡単に胃腸病になったりしない。がんにだって、なりにくい体質ができあがります。では、どうやって高めるのか? まずは、太らないことです(笑)。10キロも20キロも標準からオーバーしていると、心臓は10%、20%の血液を余分に送らないといけない。いろいろな臓器に血液が十分にいかなくなる。すると、白血球や赤血球の生成も衰えますし、活力が出てこない。肥満ですと、どうしても免疫力が落ちてしまいます。いわゆる脂肪で太っている人は、病気になりやすいです。次に、安易に薬やサプリメントに頼らないこと。ちょっと頭が痛いと、すぐにアスピリンなり何かを飲む。下痢したら整腸剤を飲む、熱が出たらすぐに解熱剤――こうしてすぐに薬を飲むようになると、自分で自分を治す力が抑えられてしまう。免疫力でもある「自己治癒力」が、なくなってしまいます。

南 和友先生プロフィール

医療法人北関東循環器病院 院長
ドイツ・ボッフム大学 永代教授
■世界で最も多くの心臓手術、心臓移植を手がけている日本人外科医で、これまでに執刀した心臓・血管・肺手術件数 20,000例以上(500例の心臓移植を含む)
■20以上の国内外の学会の会員、評議員を務める。国内外での学会報告は550回を超え、特別講演およびテレビ、ラジオでも活躍している。また、500編以上の論文を国内外の重要学術誌に投稿し採択されている。

南 和友先生

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