第71回(公社)全日本鍼灸学会学術大会東京大会レポート
2022年6月3日(金)から5日(日)の期間、第71回全日本鍼灸学会学術大会東京大会が、会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。会場には想像以上 にたくさんの参加者が来場しており、久しぶりに活気のあ る学会だった。4日(土)の開会式をスタートに、さまざまな講演が行われた。今回は会場が2つあり、両会場間 の距離が離れていたため、聞きたい講演が他方の会場で 行われると移動時間で間に合わないこともあったが、アー カイブ配信で見ることができるという安心感があり、ハイブリッド開催の利便性を実感した。
シンポジウム「精神領域における鍼灸の役割」では、会場とサテライト会場と もに満席で立ち見がでるほどで、精神領域への関心の高さ がうかがえた。5日(日)には、サテライトセッションと して美容鍼灸をテーマとした講演やシンポジウムが行わ れ、顔面部へ刺鍼をおこなう際のリスク管理や美容鍼灸の最新の知見についても知ることができた。
比較的新しい分野である美容鍼灸についても研究が進み、今後の 鍼灸業界発展の後押しになるのではないかと感じた。また、同日には臨床情報部安全性委員会ワークショップが開 催された。3月に発生した折鍼事故を受け、急遽二部制に プログラムが変更され、1部は従来のプログラム、2部は 「折鍼・伏鍼に関する注意喚起と予防策」と題して、本会もメンバーとして加わる「鍼灸医療安全性連絡協議会」から先日発出された共同声明なども交えて講演が行われ た。質疑応答では本会危機管理委員会から2名が質問 ・要望を行い、その他活発な意見が飛び交った。
(報告:広報普及IT委員会 端場真美弥・矢津田善仁 )
(広報普及IT委員会)