第18回ボーイスカウト日本スカウトジャンボリー 鍼灸体験ブース報告
イベント推進委員会 今井幸司
第18回ボーイスカウト日本スカウトジャンボリー(18NSJ)が2022年8月4日から9日にかけて開催されました。
4年に一度開催されるこの大会には、全国から12~17歳の代表スカウトが一堂に集い、テントでのキャンプ や、冒険的で楽しい野外活動をとおして他県のスカウトと交流をおこない、スカウト同士の友情の絆を結びます。ジャンボリーならではのさまざまなプログラムに参加し、そこで得られる新たな発見や感動をとおして、「~自分のfを探せ~」というテーマのもと、「活動的で自立したスカウトを育てる」ことを目的として開催されました。
今回は、新型コロナ禍の影響のため日本各地での分散開 催となりましたが、サテライト会場となった埼玉県秩父市の秩父ミューズパークに、日本鍼灸師会の鍼灸体験ブー スを出展しました。秩父ミューズパークには、埼玉県を中心に、東京都・群馬県・宮城県・新潟県・富山県・福井県・大阪府・鳥取県のボーイスカウトと指導者合わせて約1,200人が参加しました。
8月7日には秋篠宮ご夫妻がスカウト大集会にご出席され、東京都大田区の会場と全国の会場をオンラインでつなぎ、1万人以上が参加し開催されました。秋篠宮ご夫妻は全国の代表のスカウトたちと懇談し、会場では「今回はさまざまな制限があることと思いますが、皆さまには、ぜひ多くの活動に参加し、スカウト同士の交流を深めるとともに、お互いに協力をしながら、貴重な思い出を作っていただき たく思います」などとおことばを述べられました。この様子はテレビの報道番組でも報じられました。
日本鍼灸師会が出展した鍼灸ブースは、伝統医療を基本としたテーマで、鍼灸の説明や体験活動を取り入れたプログラムを展開しました。
鍼灸の魅力を体感したり、将来の進路選択に向けたキャリア形成を促したりすることを目的とし、大口俊德イベント推進委員長を中心に、船水隆広先生(東京医療専門学校)と今井幸司(イベント推進委員)による、45分間のセミナ ーを1日6講演おこないました。児山俊浩広報普及IT委員長と佐合基樹広報普及IT委員は、撮影およびスカウトの鍼灸体験サポートをおこないました。8月5日・6日・8日の三日間では、1講演につき約20~30人の大会参 加スカウトが集まり、累計で約200人が訪れました。
講演では、鍼灸の歴史や道具の説明をし、ボーイスカウト指導者や大会奉仕者から施術体験希望者を募り、鍼灸施 術を実演して、講演の最後に大会ボランティアスタッフ指導のもと、スカウト個々に自分の合谷と足三里に台座灸と シール鍼の体験をしてもらいました。
ブースは毎回熱気に包まれ、講師がツボの実技を行うとスカウトたちの目が真剣になっていました。
参加者全員の体験では、「合谷や足三里以外のツボも教えてほしい」「気持ちよくて眠ってしまいそうだった」「脚が軽くなった」「疲れが取れた気がする」などと感想を述べるスカウトや、鍼灸への興味や、将来の職業選択について積極的に質問をする体験者もいました。
講義の最後には、参加したスカウトたちとジャンケンゲームを行い、セイリン(株)の「リンちゃんTシャツ」や、(株)山正のもぐさのぬいぐるみやグッズをプレゼントしました。こちらもとても盛り上がり、鍼灸のよいアピールにな ったと思います。
また、大会期間中は埼玉県鍼灸師会の先生方や呉竹学園の生徒さんたちには、とても心強いサポートをしていただきました。
鍼灸の受療率が低下している現在の状況において、本ジ ャンボリーへの出展は、若い人たちに鍼灸のすばらしさをアピールできるとても貴重な機会となりました。次回の開 催地は未定ですが、ぜひ次回のジャンボリーでも鍼灸のすばらしさをアピールしたいと思います。
9月12日には、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟水野理事長より、本会要会長に感謝状が授与され、大口イベント推 進委員長が代理として拝受しました。
最後に、ボランティア人員派遣にご協力をいた だいた埼玉県鍼灸師会・呉竹学園の卒業生および在校生の 皆さま、鍼灸備品やスタッフグッズなどのご提供をいただ いたセイリン株式会社様、株式会社山正様、ホシノ医療器株式会社様に感謝を申し上げます。
(広報普及IT委員会)