【石川県師会】第2回学術講習会 (11月6日)
2022年11月06日(日) 13:30 ~ 16:00 令和4年度 第2回学術講習会
講習会概要
講習会 | 令和4年度 第2回学術講習会 |
主催 | (公社)石川県鍼灸師会 |
形式 | 会場 最大20名(先着順) オンライン参加 最大100名 ※講習会終了後、アーカイブ配信予定です |
会場 | 石川県地場産業振興センター 本館3階 第8会議室 金沢市鞍月2丁目1番地 |
開催日時 | 2022年11月06日(日) 13:30 ~ 16:00 |
申込期限 | 2022年11月02日(水) |
参加費 |
石川県鍼灸師会会員 1,000円 日鍼会会員・準会員・学生 2,000円 上記以外の鍼灸師 3,000円 |
加算単位 | 財団生涯研修 臨床 2単位 |
講習会内容
2022年11月06日(日) 13:30 ~ 16:00 令和4年度 第2回学術講習会
【講習内容】
演題:「鍼灸師が慢性疼痛患者を診察する上で必要な知識と技術」
講師:伊藤 和憲 先生(明治国際医療大学 鍼灸学部 学部長・教授)
【講習会の概要】
鍼灸治療は昔から痛みに対して効果的であると考えられてきた。
鍼灸治療のエビデンスに関しては、2000年以降、筋骨格系の痛みを中心に国内外で数多くのランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial )が実施されており、緊張型頭痛や片頭痛、肩痛、線維筋痛症、慢性腰痛、顎関節症などの疾患において、痛みだけでなく、QOLや気分の改善が起こることが報告されている。そのことから、2021年に発刊された「慢性疼痛ガイドライン」では、鍼灸治療の推奨度は「弱く推奨する」とされており、痛みに対する鍼灸治療の需要は今後も益々増加するものと思われる。このように痛みが軽減するのは、生体内の鎮痛系と大きく関係しており、鍼灸刺激によりポリモーダル受容器を興奮させ、末梢・脊髄・脳の鎮痛機構を賦活させている。しかしながら、全ての疼痛患者に鍼灸治療の効果があるわけではなく、治療抵抗性の患者も多く存在するのが実情である。
最近の研究では、治療抵抗性疼痛患者に特徴的である破局的思考を持つ患者では、背内側前頭前野の働きが低下しており、このことが下行性疼痛抑制系などの脳性鎮痛の働きに影響を与えていることが報告されている。そのため、鍼灸治療などに抵抗を示す患者の中にも背内側前頭前野の働きが悪い患者が含まれている可能性があり、鍼灸治療と同時にこの部位を活性化させるための認知行動療法や頭皮通電、さらにはセルフケアなどで患者のコンディショニング(養生)し、治療を行うことが大切と考えられている。
詳細は、石川県鍼灸師会ホームページをご確認ください。
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